「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」を読んだ感想と学んだこと
先日、H・ビーハー氏の著書「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」を読み終えたので読んだ感想とそこから学んだことを書いてみる。
スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: ハワード・ビーハー,ジャネット・ゴールドシュタイン,関 美和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/06/02
- メディア: 文庫
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どんな本?
著者のH・ビーハー氏がスターバックスを成長させるために大事にしてきた原則、パーソナルリーダーシップの10箇条が紹介されており、各章にそれぞれの原則にちなんだエピソードやH・ビーハー氏の考えがつづられている。
パーソナルリーダーシップの10箇条は下記の通り。
- 自分に正直になる―かぶる帽子を一つにする
- なぜこの会社で働くのか―出世のためではなく、正しいことのために行動する
- 自分の頭で考える―掃除をする人がほうきを選ぶべきだ―社員はただの資産ではない
- 信頼を築く―心から思いやる
- 真実に耳を澄ます―壁は語る―聞くことに時間を割く
- 責任を持つ―真実でなければ嘘だと見抜かれる
- 行動する―行動的に考え、思慮深く行動せよ
- 困難に立ち向かう―何よりも人を中心に考える
- リーダーシップを発揮する―大きな雑音と静かな声
- 大きな夢を持つ―「イエス」は世界一パワフルな言葉―今している全てを楽しみ、他者が同じように人生を楽しむことを助ける
読んだ感想
スターバックスらしい考え方が詰まった、いい本だなぁと思った。
スターバックスらしい考え方とは、人を大事にすること、相手に対して思いやりをもつこと、そして原則や価値観、すなわち自分のかぶる帽子に従って行動すること。
これらがCEOからスタッフまで浸透していて、行動ににじみ出ているからスターバックスは全世界で愛されてやまないのだと思った。
学んだこと
色々と印象に残る個所はあったけど、最も印象に残ったのは3点。
言葉ではなく行動で示す。
もし一つがうまくいかなくても、次がある。走り続け、行動し続けよう。
1点目は上記の言葉。これを読んだ際、ソニックガーデンのブログで倉貫さんが言っていた「遅巧よりも拙速」が頭に浮かんだ。
あれこれ御託を並べて行動しないよりも、まずは失敗してもいいからやってみて、そこからフィードバックを得ることが大事なんだと思った。
そして、これを実践するためには物事を分解して小さな単位に細分化しておく必要があることが分かった。
一つにノーと言い始めると、多くのことにノーということになる。否定するのが習慣になっていることに気付かない人もいる。
2点目は上記の文章。
これは普段の自分にずばり当てはまっていたので心にグサッときた。
ノーという言葉は負のスパイラルに陥る恐ろしい言葉だと感じた。
自分の帽子と原則にイエスと言えれば、自分の頭で考え、思いやりを示し、自分と周囲のみんなに対して責任を持つための自信とよりどころを得ることができる。
最期は2点目と逆の文章。
自分の帽子と原則とはミッション、ビジョンと同義と考えている。
自分が尊敬している企業、ソニックガーデンやスターバックス、未来工業等の全てに言えることだけど、どの企業も社員全員が自信や誇りを持っているように感じられる。
それは自分の帽子と原則、すなわちミッションやビジョンをしっかりと持ち、これに基づいて行動しているからだと思った。